元秘書が教える!「万障お繰り合わせの上」って失礼な言葉なの!?意味・読み方・使い方・言い換えをご紹介!

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悩んでいる女性

「万障お繰り合わせの上・・」という言葉は、聞いた事はありますか?

よく会合などに誘う時の決まり文句のように使われているかと思います。

先日、会合に誘う手紙を頂いた際、この「万障お繰り合わせの上・・」が記載されていました。しかし前後の文章の脈絡から、使い方が違うというか少し不愉快というか、少し違和感を感じ悶々とする事がありました。

使い方を間違えたのか・・・それとも本心で言っているのか・・・

万障お繰り合わせの上・・」は使い方を間違えると、大変失礼にあたる事もありますので注意が必要になります。

そこで今回は「万障お繰り合わせ」の意味・読み方・使い方・言い換えなどをご紹介したいと思います。

リリー

秘書さんや事務さんなど文書作成される方はぜひ参考にしてみてください!

女性
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目次

「万障お繰り合わせ」の意味と使い方

意味と読み方

「万障お繰り合わせ」の読み方は「ばんしょうおくりあわせ」と読みます。

「万障お繰り合わせ」 の意味は「さまざまな事情を調整し、都合をつけて」という意味です。

「万障」とは「さまざまな障害や都合」という意味。

「お繰り合わせ」は「調整すること」を指します。

リリー

ビジネスシーンでは、会議やイベント、式典などに出席をお願いするときによく使われます。

パソコン
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使い方

「万障お繰り合わせ」の使い方は

このたび、〇〇会を開催することとなりました。
ご多忙とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席賜りますようお願い申し上げます。

とこのように使います。

リリー

皆さんもこのような文章を見たことはあるかと思います

「万障お繰り合わせの上」は失礼なの?

ではではこの「万障お繰り合わせの上」は失礼なのか?ということですよね!

実は、私がそうだった様にこの「万障お繰り合わせの上」という言葉が「失礼だ」と感じる人もいます。

その理由は、前途したように、「万障お繰り合わせ」 の意味は「さまざまなや事情を調整し、都合をつけて」という意味で、言い換えると都合をつけてでも来い」という強制感があると受け取られるからです。

聞こえはビジネス言葉で良い印象ですが・・・強要・強制に近い印象を受ける人がいるのも事実です!!

リリー

だって、都合つけてでも行くかはこちらの判断じゃないですか!?
それをどうして相手に強要されなきゃいけないの?って思ってしまいますね。

不快
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特に、目上の方やお客様に対して使ってしまうと、お客様ではなく「こちらの都合を優先してほしい」と圧をかけているような印象を与えます!!

ですので、相手によっては避けたほうがよい場合もあります。

失礼にならない言い換え表現

では、もう少し柔らかく、失礼にならない表現はあるのでしょうか?

失礼にならない「万障お繰り合わせの上」の言い換えを見てみましょう!!

① 「ご都合がよろしければ」

「万障お繰り合わせの上」よりも控えめな表現で、相手に配慮している印象を与えます。

例文 「〇〇会を開催いたします。ご都合がよろしければ、ご出席いただけますと幸いです。」など

② 「ご無理のない範囲で」

「無理をしなくてもいいですよ」というニュアンスを加えることで、押しつけがましさをなくせます。

例文 「ご無理のない範囲でご参加いただけますとありがたく存じます。」など

③ 「ご多忙のところ恐縮ですが」「ご多忙中とは存じますが」

「忙しいのに申し訳ない」という気遣いを示すことで、より丁寧な印象を与えられます。

例文 「ご多忙のところ恐縮ですが、ご都合が合いましたらご参加いただけますと幸いです。」など

リリー

よく使われる誤解もされない一般的な言葉かと思います!

女性
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「万障お繰り合わせの上」はいつどんな時に使うの?

リリー

でも、どうしても「万障お繰り合わせの上」を使いたい!

って方もいらっしゃるかと思います。

相手に不快に取られてしまう「万障お繰り合わせの上」ですが、じゃあ、いつ・どんな時に使ったら良いの?と思われると思います。

もしどうしても万障お繰り合わせという言葉を使いたい場合は・・・

目上やお客様

例文「万障お繰り合わせ頂き、ご参加いただけますと幸いに存じます。」などはいかがでしょうか?

こちらだと、「忙しいのは知っているし、無理を承知で言っていますが、でも、どうしても来てほしいのでお願いします」というニュアンスになるかなと思います。

どこが違うのかと言うと「万障お繰り合わせの上」ではなく「万障お繰り合わせ頂き」です。

この「〜の上」という表現ですが、こちらには「〜を前提として」「〜の範囲内で」「〜を終えて、その結果として」という意味があるので、万障お繰り合わせの意味に繋げると「さまざまな事情を調整し、都合をつけることを前提として」というニュアンスになり、強制されているよに聞こえてしまいます。

リリー

都合をつけるのは私なので、勝手に相手に都合をつけることを前提とされると、不快に感じてしまいますね。

悩んでいる女性
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ですので、

「頂き」の方が、「どうにか都合をつけて頂きたい」というお願い・依頼をするニュアンスに聞こえますので、目上の方やお客様には「万障お繰り合わせ頂き、ご参加いただけますと幸いに存じます。」などを使うのがよろしいのではないでしょうか。

定例の会議など

「万障お繰り合わせの上」をそのまま使っても、あまり気にならない場面は、定例の会議など、あらかじめ出席することが当たり前の時です。

定例会議などは、出席が前提となっていることがほとんどですので、この様な時には「万障お繰り合わせの上」を使用しても、誰も不快に感じることはないと思います。

会議
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まとめ

「万障お繰り合わせの上」は格式のある表現ですが、相手によっては強制的な印象を与えてしまうため、よく「万障お繰り合わせの上」の意味を理解して使い分けましょう!

ビジネスシーンでは、相手への配慮が大切です。状況に応じた言葉選びをすることで、相手に不快な思いをさせず、より円滑なコミュニケーションができますので、ぜひ、今回紹介した表現を活用してみてくださいね。

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