茶道ですが、着物同様に聞き慣れない道具をたくさん使います!
今回は茶道に使う道具の名前とその使い方、着物での茶道時のマナーをご紹介します。
最初は聞き慣れない言葉がたくさんで、覚えられませんでした!
茶道に使う道具
茶道に使う一部の道具には使用の際に「一期一会」の精神で使用します。
例えば、茶会ごとに異なる茶碗を選ぶことで、参加者との関係や季節、またその瞬間の大切さを感じさせられます。ですので、茶碗は単なる器にだけではなく、茶道の心を表す道具ともなります。
では、初心者の方が茶道に使う基本的な道具の名前と使い道をご紹介しますね。
・茶碗
・茶杓(ちゃしゃく)
・茶筅(ちゃせん)
・棗(なつめ)
・柄杓(ひしゃく)
・水差し
・建水(けんすい)
・釜
・茶巾(ちゃきん)
・帛紗(ふくさ)
・古帛紗(こぶくさ)
・懐紙
どうですか?!本当に聞き慣れない名前ばかり・・・
では、一つづつ茶道に使う道具を写真と照らし合わせて、使い道と一緒に見ていきましょう!
茶碗
茶碗は皆さんもご存知、抹茶を入れて飲む器になります!
素材は主に陶器や磁器が使用され、特に日本の信楽焼や九谷焼、備前焼などが有名です。
また、茶碗の持ち方や扱い方も、礼儀や作法に基づいており、心を込めて扱います。
茶杓(ちゃしゃく)
茶杓は抹茶をすくって茶碗に移す道具です。
一般的には竹でできています。
茶杓には特別な銘(めい)が付けられることもあり、これには製作者の技術や道具への愛着が込められています。
ママ友は、「大きい耳かき」って呼んでいます!
茶筅(ちゃせん)
茶筅は抹茶を点てる時に使う道具です。
基本的には竹でできています。
流派によって形状が異なりますので、購入の際は確認が必要です!
棗(なつめ)
棗は抹茶を入れる器です。
漆塗りのものや、木目が美しいものなどがあります。特に漆塗りは、艶やかさと温かみを持ち、茶道の席での視覚的に美を表してくれます。
ナツメの実に似ていることから「棗」になったそうです。
柄杓(ひしゃく)
柄杓は水やお湯を汲む道具です。
竹でできています。
茶道の中で柄杓を扱う動作は、細やかな気配りと美しさが求められ、茶道の精神を表しています。
柄杓の所作は綺麗さを一番求められている気がします。
水差し
水差しは水を入れておく道具です。
茶席の手前で温度調整で使用したり、水の補給にと必要になります。
建水(けんすい)
建水は茶碗をお湯ですすいだ(清めた)後に、茶碗や茶器の汚れを受けるための器です。
磁器・木製・金属製のものがあります。
釜
釜はお湯を沸かす為の道具です。
鉄でできていて、形はさまざまです。
茶巾(ちゃきん)
茶巾とは手前をする時に茶碗を拭く(清める)道具です。
一般的には、絹や綿、麻などの柔らかい素材で作られ、通常は白色や淡い色になります。
帛紗(ふくさ)
帛紗は茶筅や棗をなどを拭く(清める)道具です。
男性は紫色の帛紗を、女性は朱色の帛紗を身につけます。そして亭主側は帛紗を腰に身につけることで、亭主であることの目印になっています。
素材は基本的にはシルクです。
帛紗の扱いには細やかで綺麗な動作が求められ、無駄のない所作が重要です!
帛紗捌きといって、今からマジックでも始まるの?という動作をします!帛紗で棗を清めたり・・・
帛紗捌きで初心者か分かってしまいます
古帛紗(こぶくさ)
古帛紗はお茶を出す時、茶碗などを拝見する時使う道具です。
古帛紗は柄が豊富にあるので、季節に合わせて選んだり、お好みの柄を選んで楽しみましょう!
懐紙
懐紙はお菓子を頂く時に使う道具です。
茶席のお客様は懐紙を懐中します。お干菓子が大きくて一口では頂けないような時は、懐紙の中で割ると、お菓子のカスが飛び散らずに綺麗に頂く事ができます。食べ終わったら、綺麗に畳んで持ち帰ります。
男性の懐紙は女性の懐紙より少し大きいサイズのものになります。
懐紙は茶道だけでなく、普段から持ち歩いていると便利ですよ!
茶道のお稽古を始める時に揃える道具
趣味や学校などで茶道のお稽古を始めるって方は、まずはこちらの道具を揃えましょう。
初めはお安いものからで十分です!!
・茶巾(ちゃきん)
・帛紗(ふくさ)
・古帛紗(こぶくさ)
・懐紙
・菓子切り
・扇子
茶道での扇子は境界線を表しています。
例えば、挨拶や茶碗拝見の時に扇子を使用する場合、相手や道具と自分の間に境界を作り、相手を敬っているという表れになります。
茶道に使う道具を購入する時には、流派によって揃える形状が違うものがありますので、よく確認をしてから購入して下さいね!
着物での茶道時のマナー
茶道でも着物に関してのマナーがあります。
そう聞くとえっ!と思いますが、理由を知ると納得がいく内容になりますので、理由もあわせて茶道時の着物のマナーを見ていきましょう!
茶席に合った格の着物を選ぶ
茶道のお稽古時の着物はお教室にもよりますが、普段着の格でも問題ないところが多いですが、初釜などでは訪問着の着用になることが多いです。初釜で普段着の格になる小紋や紬を着用しないように注意しましょう!
髪留めを含むアクセサリーは絶対にしない
茶道で使う道具はほとんど割れ物でかつ、どれも高価なものが多いです。
もし万が一、自分が身につけていた髪留めやアクセサリーが当たってしまい、高価な茶道に使う道具を傷つけてしまったり、割ってしまったら大変です!
マニキュアはしない
茶道では茶道具が主役になります。基本的には目立つものは避けるのがベターです。その為マニキュアはしない方が良いとされていますが、どうしてもしたい場合は透明なものにしましょう!
まとめ
茶道は、一つ一つ丁寧に道具を清め、時間をかけて、抹茶をお客様のために作るという、日本独特のおもてなしの世界観。
茶道の良いところは、心が落ち着き、静けさを感じられるところです。私は茶道をすると心のモヤモヤや悩みが少しなくなる感じがします。
また、茶道を通じて、礼儀や和の精神を学ぶ事ができます。
しかし聞き慣れない道具がたくさん出てきますが、茶道で最低限使う道具になりますので、少しづつ覚えていきましょう!
積極的にお茶会に参加すると自然と茶道で使う道具が覚えられたり、茶道に必要な所作が身につくので、ぜひ参加してみて下さい!