名古屋帯は八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の2種類ございます。
今回は「八寸名古屋帯」と「九寸名古屋帯」の違いについてご紹介します。
目次
八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の違い!
八寸名古屋帯も九寸名古屋帯も幅は八寸(約30㎝)になります。
では何故30㎝なのに、九寸名古屋帯と呼ばれる九寸名古屋帯があるのでしょうか!?
詳しくみていきましょう。
八寸名古屋帯
「八寸名古屋帯」 元々の生地が八寸(約30㎝)の反物の両端をかがり仕立てています。ですので八寸名古屋帯と呼ばれております。
八寸名古屋帯はめくっても表裏が同じ柄がでます。
仕立てをするには八寸名古屋帯のほうが仕立てしやすく、両端をかがるだけですので、素人の私でも簡単にできちゃいます!
八寸名古屋帯で有名なのが本場筑前博多帯になります。
リリー
仕立て代金も八寸名古屋帯の方がお安くできますよ!
九寸名古屋帯
「 九寸名古屋帯」 仕立てる前の生地が九寸(約34㎝)なので九寸名古屋帯と名付けられているそうです。
仕立る時に生地の両端を5分(2㎝)ずつ折り曲げて、別の布をあてて仕立てます。その時の出来上がりの帯幅を八寸(約30㎝)にします。
九寸名古屋帯は、別の布をあてて仕立てているので、↓下記のめくると表裏が違います。
手間と別布が必要になる為、仕立て代は八寸名古屋帯よりかかってしまいます。
合わせる着物は変わるの?
八寸名古屋帯と九寸名古屋帯は、どちらもカジュアルシーン向けの小紋・紬の着物と合わせましょう!
袋帯との違いは?
袋帯は長い長方形の袋状になっており、帯を締める時に手先を半分に折って着用します。
これに対して
名古屋帯は、手先が既に半分に折られて仕立てられています。
ですので、名古屋帯は締めやすい要因の一つです。
まとめ
八寸名古屋帯と九寸名古屋帯の違いは、仕立てる前の生地の幅で名前が違っていた事がお分かり頂けたかと思います。