3月の学校行事といえば「卒業式」があります。
「人生儀礼」の一つでもありますね。
大学・専門学校の卒業式には「袴」を着て参加することが定番となりました。
「袴」=「卒業式」のイメージがありますね。
振袖は卒業式に着てはいけないの?という疑問についてご紹介していきます。
卒業式に振袖はいいの?
振袖って未婚の女性が着れる着物でしたよね!
でしたら「卒業式」に成人式に用意した振袖で参加してもいいのかと疑問に思いますね。
結論から申し上げますと、振袖は未婚女性の第一礼装になりますので、マナー的には間違いではありません。
ただし、「袴」=「卒業式」というイメージが定着していますので、多くの方は「袴」を着用されます!
私も卒業式は迷わず袴でしたよ!!着物とはまた違って動きやすく、可愛らしい雰囲気が好きです!
しかも、袴って卒業式以外着用するシーンがないんですよね・・・
もちろん、学校の先生になれば別ですけれどね!
着物は今後の人生において着る機会が多いですので、卒業式には「袴」をオススメします!!
振袖で参加しよう!?
お下がりなどで受け継いだ振袖が手元にあるという方いらっしゃいませんか?
せっかくなら、受け継いだ振袖を着用して卒業式に参加しましょう!!
え?卒業式=袴じゃなかったでしたっけ?!
そうなのですが、こんな着方ができますよ!
「女袴」は上半身に着物を、下半身に袴を履いて完成しますので、上半身の着物の部分に振袖を着用する着方がございます!
「女袴」を着用される方はレンタルがほとんどですので、振袖をお持ちでしたら下半身の袴だけをレンタルすればいいのでオススメです!
下半身の袴だけレンタルならお財布にも優しいですね!
振袖を着用するデメリットは?
一般的な「女袴」は上半身の着物の部分は小振袖といい袖丈が約75センチの振袖を着用するのが定番になっています。
成人式の振袖は中振袖といい袖丈が約100センチの長さになっています。
ここで注意してほしいことがございます!
・袴の長さを調整して袖丈とのバランスを見ましょう。
・袖丈が長いので、立ったり座ったりするときなどの立ち振る舞いに気をつけましょう。
振袖を着用するメリット
中振袖は袖丈が長い分、着物の模様の面積が多くなりますね。
・定番の小振袖より、華やかで豪華な印象になります。
・袴だけをレンタルすればいいので、予算が抑えられます。
※今は半幅帯を利用して、蝶やリボン等にアレンジをして後ろ姿を華やかにする着方がありますので、着付け師の方にご相談してみて下さい。
草履?ブーツ?
「女袴」に合わせる履きものは「草履」か「ブーツ」を合わせましょう。
草履の場合
全体的に「和」の雰囲気になる印象です。
ブーツの場合
ヒールで高さが出ますので、足長効果でスタイルが良く見える印象です。
現代的な印象になり、着物の和のイメージから少し離れますね!
※ブーツで合わせる場合、袴の丈が少し短めになりますので、振袖(中振袖)を着用する時は袖丈と袴のバランスをよく見て着用しましょう!
私は、履き慣れているブーツを合わせましたよ!着物とはまた違った雰囲気になるのでオススメです!
なぜ卒業式に「女袴」を着るようになったの?
女袴の歴史を勉強してみましょう
着物+袴という女袴のスタイルは元々は「ハイカラさん」と呼ばれる、女子学生のスタイルだったそうです。
当時の一番人気の袴の色は海老茶色だったそうで、その後の女子学生の定番になりました。
袴は着物よりも裾を気にする必要が少ないので、自転車にも乗ることができました。確かに、着物より断然動きやすいですね!
しかし関東大震災により、裾や袖が長い着物ではいざという時に機能的では無いとされて洋服の機能性が高まり、昭和になると女子学生の制服は洋服になったそうです。
海老茶色ってどんな色?
海老茶色
卒業式の定番になった理由
明治時代を舞台にした「袴を着た女子学生」のドラマが流行ったそうです。
その女子学生に憧れを持つ女性が多く出てきました。
日常ではさすがに袴を着用することは難しいので、卒業式に「ハイカラさん」の真似をして袴姿で参加する女子学生が増え大ブームと
なり、卒業式に女袴を着用するのが定番となっていったそうです。
テレビの影響で今なお続く定番になるって、すごいことだと思いませんか!?
まとめ
卒業式の定番スタイルの袴ですが、お手持ちの振袖とも合わせられることがお分かりいただけたかと思います。
振袖で参加しても決して間違いではありませんが、抵抗がある方はぜひ袴と合わせて見てくださいね!
袴を着用する時に必要な和装小物は、半幅帯と着物の時とほとんど変わりませんので、以下の記事で和装小物について紹介していますので参考にしてみて下さいね!