大島紬といえば、泥染めの黒っぽいものを思い浮かべる人が多いかと思います。
しかし、「白大島」と呼ばれる白地の大島紬もあります。
白大島は、見た目が白色で爽やな印象のため、「春や夏に着るもの」と思われがちですが、実は一年中着られる万能な着物なのですよ。
今回は、白大島紬はいつ着るのか?時期や意外な歴史をご紹介します。
白大島紬はいつ着るの?
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春・秋にはまさにベストシーズン
春や秋の気候が穏やかな時期には、白大島の爽やな色合いが際立つ季節になります。
桜が咲く頃や紅葉の時期には、上品な白地に織り込まれた柄が映え上品さをアピールできる時期です。
夏には涼しげに着こなす
白大島を、単衣(ひとえ)として誂え、初夏に楽しむのもおすすめですが、猛暑日などには注意が必要です!暑い時期に着る場合は、襦袢や帯などを工夫して通気性をよくするのがポイントです。また、猛暑日には「薄物」の着るか、着物を無理して着る事はおすすめしません。
白大島は、涼しげな印象を与えながらも、きちんとした場にも適していますね。
意外にも白大島は冬にも最適
白大島は冬でも十分着ることができます。
大島紬自体が軽くて暖かい素材のため、下にしっかりとした襦袢を重ねたり、羽織やコートを合わせて寒さ対策をしっかりとすれば冬でも問題なく着こなせます。
特に、新年の初詣やお正月の席では、白の清廉な雰囲気が新年の装いにふさわしいものとなります。
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私はあえて冬に白大島を着るようにしています。
知られざる白大島の歴史 〜もともと白が主流だった!?
大島紬は実は、もともとは「白」が主流だったという事はご存じでしょうか?
現在では黒色の大島紬が有名ですが、大島紬の起源をみると、最初に作られたのは「白地に藍染めの模様」が織られたものだったと言われています。
江戸時代にはすでに「白大島」と呼ばれるものが存在し、明治時代に入ってから泥染めの技術が発達したため、黒大島が主流になっていったようです。
つまり、現代では「珍しい」と思われる白大島ですが、実は、大島紬の元祖だったようです。
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白大島を着るとこんな嬉しい事が・・・
① 周囲と差がつくおしゃれ感
大島紬と言えば、黒大島が圧倒的に多いため、白大島を着ると人混みの中でもパッと目を引きます。
着物好きな方からそうでない方からも「あまり見かけないタイプの着物を着ている・・あの人、おしゃれだな」と思われること間違いなしです!
特に、落ち着いた柄の白大島は、カジュアルに着こなせるので普段の買い物やお出かけに最適です。
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② 上品で品格がある印象を与える
白という色は「清潔感」「上品さ」「格が高い」という印象があるため、結婚式の披露宴やちょっとした式典などの場でも活躍します。
特に、訪問着ではなく少しカジュアルな席で上品に装いたいときには、白大島の着物は最適です。
③ レフ版替わりで写真映えする
着物を着ると、写真を撮る機会も多いですよね!白大島は白色なので光を反射しやすいため、顔映りがよくなりますよ。
特に屋外の自然光の下では、肌を明るく見せてくれる効果があるため、周りの方よりも綺麗に見えます。
ですので、お友達何人かでお出かけの際には白大島を着る事をおすすめします。
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きっと一番輝いて見えているはずです。笑
白大島紬をもっと楽しむためには!
白大島を着こなし白大島を楽しむコツは。和装小物で色や柄を使い分けてみましょう!
例えば…
- 春・夏 → 明るい色の帯(例えばパステルカラー)で爽やかに
- 秋・冬 → モダンな無地の帯(例えば紺色)で落ち着いた雰囲気に
- カジュアルに → トレンドの和装小物(レースの帯揚げやリボン風の帯締め)でおしゃれな雰囲気に
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着物や帯や和装小物を落ち着いた色合いにして、草履やバッグに差し色を入れると、一気に垢抜けた印象になりますのでおすすめです!
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白大島にブランドのロゴの入ったスカーフを帯揚げに代用するととてもおしゃれ感が増しますよ!!
まとめ
「白大島紬は春や夏の着物」と思われがちですが、実はオールシーズン活躍できる着物ですね。
白大島は、上品さとカジュアルさを兼ね備え、TPOに合わせて自由に着こなせる万能な着物です。
特に現代では白大島は珍しいため、着ているだけでおしゃれ上級者に見えること間違いなしですよ!
もし、大島紬を一着迎えるなら、ぜひ白大島も検討してみてくださいね!