綿帽子に角隠しって何?!

白無垢姿の女性と着物を着た男性

こんにちはリリーです。

神様の前で誓いを立てる「神前式」

とても日本らしい結婚式になりますね。

神前式をしたいけれど、どんな着物を着るのか?綿帽子と角隠しどちらをかぶるのか?

普段聞きなれない言葉だらけでマナーがよく分からないですよね!

神前式について、新郎新婦の衣装と綿帽子・角隠しについて詳しくご紹介します!

目次

神前式はどこでできるの?

着物を着た男性と女性が折り鶴を投げている様子
写真AC

「神前式」は神社だけでなく、ホテル内や結婚式場に設けている神殿でも行うことができるそうです。

約半数の方は神社で行なっているそうですよ!

リリー

折角なら、産土神様氏神様がいらっしゃる神社で大切な「神前式」をやりたいですね。

産土神様(うぶすながみさま)とは・・・生まれた場所をお守りしている神様のことです。
氏神様(うじがみさま)とは・・・住んでいる場所をお守りしている神様のことです。

神前式は何を着るの?綿帽子と角隠しの違い

神前式の新郎新婦の着物をご紹介します。

新婦(花嫁)の衣装

傘をさした白無垢を着た女性
写真AC

「白無垢(しろむく)」綿帽子を被ります。

「白無垢」は結婚式のみで着用ができる最高格の着物になります。

は、古代から神聖な色とされています。

無垢は、汚れがないことを表しています。

「花嫁は何色にも染まっていない純真な身体を意味しており、結婚することで婚家の色に染まる」という意味で白の着物を着用したそうです。

「綿帽子(わたぼうし)」は白無垢にのみ被れる帽子になります。(色打掛にはかぶれません)
この綿帽子を脱ぐのは花嫁の席についてからになり、花婿はここで花嫁の顔を見ることになります!

綿帽子は明治時代くらいまでは一般的に使用されていましたが、その後は「角隠し(つのかくし)」という名前の帽子が登場します。綿帽子は綿が名前につくくらいですので、とても暑かったようです。現在は白無垢に綿帽子か角隠しかどちらか選べます

「角隠し」は女性の嫉妬心を隠すため、嫉妬心を出さないようにするためと言われていたそうです。


 
 「角隠し」      「綿帽子」

リリー

「角隠し」すごい名前の帽子ですね!嫉妬心を隠すため……なるほどな名前!

新婦(花嫁)の髪型

白無垢を着た後ろ姿の女性
写真AC


花嫁の髪型は伝統ある文金高島田(ぶんきんたかしまだ)にします。

※もちろんカツラのレンタルがございます!!

文金高島田とは「島田髷(しまだまげ)」と言って江戸時代の未婚女性に流行った伝統的な和の髪型になります。
特に髷の位置が高く華やかに見えるのを文金高島田と呼ぶそうです。

リリー

この髪型の上に綿帽子か角隠しを被りますよ!

この髪型の上に綿帽子か角隠しを被りますよ

新郎(花婿)の衣装

紋付袴羽織を着た男性
写真AC

「紋付袴羽織(もんつきはかまはおり)」の着物を着用しましょう。

男性の第一礼装になります。

「紋付袴羽織」とは抜き紋で入れられた紋が、五つ入っている羽二重という織り方でおられた黒色の羽織に、縞柄・茶色の袴を合わせます。

お色直しの新婦(花嫁)の衣装

色打掛を着た女性
写真AC

花嫁は白無垢から「色打掛(いろうちかけ)」にお色直しをします。

色柄の着物に着変えることで、「相手の家に染まった」と認められたことがきっかけだったそうです。

色打掛に着替えたら、綿帽子はかぶれませんのでご注意くださいね!
色打掛には角隠しか、帽子なしのお飾り(かんざし)だけかになりますよ!

新郎新婦の母親やゲストの衣装が気になった方は以下をご参考くださいね!

三々九度って?聞いたことはありますね

3つの赤い盃
写真AC

三々九度とは新郎新婦がお酒を酌み交わす儀式のことです。

巫女から神酒を大・中・小の大きさの異なる盃に注いでもらい、三回酌み交わすので三々九度と呼ばれているそうです。

この大・中・小の盃にも意味があるようで、

小・・・過去を表し、ご先祖様に感謝。

中・・・現在を表し、夫婦で力を合わせる。

大・・・未来を表し、子孫繁栄を意味しているそうです!

神様の前で、三々九度の意味を思いながら盃を酌み交わせたら、素晴らしい二人の未来が待っているに違いないですね!!

リリー

お酒が弱い方は、口をつける形だけでもOKですので無理に全部飲み過ぎないように注意が必要ですね!

神前式の歴史を勉強しましょう

結婚式が神社の神殿で行われるようになったのは、明治33年大正天皇が結婚する時に宮中賢所(皇居の神殿)で行なったことが始まりのようで、これを知った国民が真似をするようになったそうです。

それまでは結婚の儀式は花婿の家で夜に行われていました。

結婚のことを「輿入れ(こし入れ)」と呼ぶ理由
結婚式を花婿の家で行われていたため、花嫁は輿に乗って花婿の家まで来たため結婚のことを「輿入れ」と呼ぶようになったそうです。(江戸時代には輿から駕籠に変わったそうです。)

ここでもう一つ「婿入(むこいり)」という言葉もよく耳にしますね!

「婿入(むこいり)」とは
結婚式の数日後に花婿が花嫁の家にご挨拶に行くことです。(現在は省かれていますね。)
そこで、花婿は花嫁の父から頂いた着物を、花嫁は花婿の母から頂いた着物を着用して、結婚式に参列されなかった親族にご挨拶をするようです。

正座をしている着物を着た男性と女性
写真AC

まとめ

新郎新婦の衣装はお分かりいただけましたか?

新婦の白無垢に合わせてかぶる帽子は現在は「綿帽子」でも「角隠し」でもいいことがわかりましたね!

折角なら白無垢にしかかぶれない「綿帽子」は白無垢の時に、「角隠し」は色打掛の時にかぶるのをオススメします!!


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