元秘書が教える!使い方が違う!「敷居が高い」の本当の意味と正しい使い方!

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門

「敷居が高い」という言葉、皆さんはどんなシーンで使っていますか?「高級すぎて入れないお店」「格式が高くて近寄りがたい場所」…こんなイメージで使っている方も多いのではないでしょうか?

しかし、実はその使い方、間違っているかもしれません!

今回は、この「敷居が高い」の本当の意味や正しい使い方、さらには意外と知られていない語源について、解説していきますね!


目次

「敷居が高い」の本当の意味は?

まず、「敷居が高い」の本来の意味を知っていますか?

実はこの言葉、「お店が高級で入りにくい」「格式が高くて近寄りがたい」という意味では ない んです!

ホテル
画像引用元:pixabay

秘書時代、よく「敷居が高くてボスの部屋になかなか行けないない」とおっしゃる方がいました!
もちろん、よくある間違いの言葉ですので、謙遜して「私なんかが気安く行けない」とおっしゃっているのは分かりましたけど、結構な確率で間違った使い方をされている方が多い印象でした!

とはいえ、正しい日本語をきちんと使われている方もいるので、きちんと覚えましょう!!

本当の意味

「敷居が高い」とは、 「過去に自分が迷惑をかけてしまい、その場所や人に対して申し訳ない気持ちがあって行きづらい」 という意味です。

つまり、「あのお店、超高級だから敷居が高いよね〜!」は 誤用 ということになります。

人形が謝罪

正しい使い方の例

以前、友人に大きな借りがあるので、「敷居が高くて会いに行けない。」

昔、お世話になった先生に失礼な態度をとってしまったので、「今さら連絡するのは敷居が高くてできない。」

上司の頼みを断ってしまった手前、「敷居が高くて会社の飲み会に参加しづらい。」

などです。いかがでしょう? 


リリー

「罪悪感や気まずさ」が正しい使い方のポイント なんです!

「敷居が高い」の語源から覚えよう!

さて、この言葉がどうしてこんな意味を持つのか、語源をお伝えします。

ここでの「敷居」とは 玄関の敷居 を指します。日本家屋では、引き戸がありました。この敷居は、家の中と外との境界であり、結界を表していました。

そのため昔の日本では、 何か失礼をしてしまった人が、その家に顔を出しにくくなる ことを「敷居が高い」と表現しました。

つまり、「家の敷居をまたぐのが気まずくてできない」という心理が由来なんです。

リリー

語源を知ると、意味も覚えやすいですね!

敷居
画像引用元:photoAC

よくある誤用と正しい言い換え

「敷居が高い」は、間違って使われることが非常に多い言葉の一つです。では、誤用の例と、それに代わる適切な表現を見てみましょう。

 間違った使い方の例

「あのフレンチレストラン、敷居が高くて行けない。」

「高級ホテルって、敷居が高いから気軽に泊まれないよね。」

 正しい言い換え

「あのフレンチレストラン、高級で 入りづらい。」

「高級ホテルって、ハードルが高い から気軽に泊まれないよね。」

※ポイントは、「高級すぎて入りにくい」という意味なら、 「ハードルが高い」「入りづらい」などを使うのが正しいということです!


ホテル
画像引用元:pixabay

「敷居が高い」の類義語と対義語

「敷居が高い」と似たような表現や、逆の意味を持つ表現も覚えておくと便利です。

類義語(似た意味の言葉)

顔を出しづらい → 迷惑をかけた人や場所に行きにくい

行きづらい → 気まずくて訪問しにくい

気が引ける → 相手に申し訳なくて、行動しにくい

対義語(逆の意味の言葉)

気軽に行ける → 気にせず訪問できる

歓迎される → 相手が快く迎えてくれる


まとめ

「敷居が高い」は、 「過去に迷惑をかけてしまったため、行きにくい」 という意味でしたね。

日本語には、こういった 本当の意味と違う使われ方をしている言葉 がたくさんあります。「敷居が高い」もその一つ。

今日から 正しい使い方を意識しましょうね!

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