三大紬って見分けられるの?!

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帯と帯締めと帯揚げと着物

普段着として着用する「紬」ですが、着物愛好家の間では「紬」が一番人気と言われています!

私も、着やすさ・扱いやすさから着物の中で使用頻度も高く一番好きな着物です。

紬って何なのか?また紬の種類(代表的な三大紬)について・・また、三大紬の見分け方を紹介します。

目次

紬ってどうやってできているの?

カゴに山盛りの繭
写真AC

紬とは紬糸を先に染めて、縦・横と織り、模様を出して生地にしています。そのため「先染めの着物」と呼ばれています。

糸を1本1本を染めて織っているので、色落ちが少なく、耐久性があります。

紬が丈夫と言われている理由はその為なのですね!

リリー

訪問着や小紋のような「垂れもの」とは違い、張りがあるので、自分で着付けをする時はとても着付けしやすいので、着付けの練習を始める時はまず、紬の着物で練習をすることをオススメします!

紬には「ふし」があるものと無いものがあります。この「ふし」で着物の雰囲気が変わってきますよ!

垂れものとは
白生地に後染めした着物のことです。 他には柔らか物と言ったりします。
よく見かける訪問着・小紋などが垂れものと言われていますよ!

紬にも種類があります!

紬には種類があり、紬の生産地によって名前が変わります。

また、ふしの有無でも種類が分けられますよ!

「紬」の種類はさまざまありますが、代表的な三大紬と呼ばれる紬がこちらです。

大島紬(おおしまつむぎ)

牛首紬(うしくびつむぎ)

結城紬(ゆうきつむぎ)

になります。

お聞きになったことがあるかと思います!

着物関連で「三大」がつくものが多いんですよね!以下では三大刺繍についてご紹介していますので是非読んでみてくださいね!

三大紬の見分け方!

ではこの「三大紬」は何が異なるのか、三大紬の見分け方や特徴について詳しく説明していきます!

大島紬(おおしまつむぎ)

花柄の大島紬

着物にあまり興味がなくても「大島紬」は耳にしたことはあるのではないでしょうか!?

「大島紬」は主に鹿児島県奄美大島で生産されています。

「ふし」の無い生糸で織っているため表面の手触りがツルツルしていて光沢があります。

リリー

シワになりにくいので、座っている時間が長い茶道のお稽古の時に重宝していますよ!

※韓国製の大島紬もございますので、よく証紙をご確認くださいませね!韓国製の大島紬は値段がお安く、柄も素敵なものが多い気がします!私のみた限りではあまり国産と変わらない雰囲気でした!韓国の友達に大島紬のことを聞いたら、韓国人は何でも作れますって!!!

牛首紬(うしくびつむぎ)

薄い抹茶色の牛首紬

「牛首紬」すごい名前だと思いませんか?初めて聞いた時なんか怖そう・・って思ってしまいました!

でもこの牛首紬を知れば知るほど、見れば見るほど素敵な紬なのです!写真では分かりずらいのですが、角度によって光沢が出るのでとても上品で高級感があります!!

「牛首紬」は石川県白山市白峰町で生産されています。(1079年に石川県の無形文化財に指定されました。)

牛首紬は希少性の高い玉繭から伝統的な技法で糸を作るそうですが、この玉繭から2本の糸が出るため、糸を作るときに絡まってしまいきれいな糸が中々作れないそうです。ですので、流通が少ないそうです!

牛首紬は釘を刺しても穴が開かないほど丈夫なことから「釘抜紬」との異名を持っているくらい耐久性が強いんだそうです。

さすがに試せませんが、丈夫なのであれば代々受け継ぐことができますね!

また前途しましたように「先染め」が紬の特徴ですが、「先染め」「後染め」の2種類で作られているのも牛首紬(改石紬)の特徴です。

今は加藤改石氏で有名な加藤機業場と白山工房で主に作られています。

加藤機業場の紬は昔ながらの技法で作るので生産数が少なく、牛首紬ファンの間では改石紬が好まれています!

加藤機業場の着物に「石」の印が押されていてます。

価格も一度にたくさんの紬を作れない為、改石紬の方が高いようです。

リリー

憧れの改石紬・・・いつか手にしたいです!!

白山紬と牛首紬の違い
同じ石川県白山市白峰町で生産されている「白山紬」がありますが、白山紬は機械織りになるそうです。
私にはよく違いが分かりませんが、専門家の方は触ると分かるそうですよ!

玉繭とは
2匹の蚕が共に一個の繭にしたものを「玉繭」と言います。縁起が良さそうですね!

結城紬(ゆうきつむぎ)

ベージュの結城紬

こちらも、有名な紬になりますので、知っている方は多いはずです!

「結城紬」は主に茨城県結城市・栃木県で生産されています。

結城紬は国の重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産に指定されています。

知名度は一番高いのかと思います。

結城紬は「真綿」を使って織られていますので、軽くて柔らかな風合いが特徴です。

「ふし」があるのも結城紬の特徴です。

着るほどに身体に馴染んでいく着物なので、昔のお偉いさんは新品の結城紬の着物を、あえて先にお付きの人に着てもらってから着ていたそうです!!

リリー

私も数着持っていますが、暖かくてとても着やすいんです!着物を着ている感覚があまり無いほどですよ!たくさん着ていると艶が出てきます!

真綿とは
繭をお湯で煮て柔らかくしてから引き出したもの。綿と名付けられていますが、なのです!

まとめ

「三大紬」の種類や見分け方がお分かりいただけましたか?

三大紬以外にもたくさんの種類の紬がありますし、見分け方にも繋がる特徴もそれぞれあります。

他の種類の紬についても別記事で載せていきたいと思います。

そして、着物愛好家の間で人気の「紬」ですが、その理由がお分かり頂けましたか??

普段着としての格の紬ですが、特徴や製造過程を知ると普段着としては勿体ないくらいの着物かと思います。

普段着の格の紬でも値段が高いのは、製造過程などを知ると理由が分かりますね!

私の中でも紬は着物の種類の中で一番のオススメの着物です!!

「紬」の種類で申しますと特に牛首紬がオススメです!!

皆様はどんな「紬」が気になられましたでしょうか?!

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