着物離れの原因について探っていきましょう!
成人式や入学式などの行事では着物を着る人も多いかと思いますが、普段、街着として着物を着る人は近年では少なくなってきています。
特に若い世代の着物離れが進行してします!
そんな着物離れがおきる理由をアンケートを元にご紹介します。
着物に関するアンケートの結果
以前20代〜から60代の女性に
「着物を買いたいと思うか?着物を着たいか?」
というアンケートをしてみました!!以下がアンケート結果の一部になります。
着物を着たいが高くて買えない。
着物は着たいが、着付けが面倒くさい
着物自体は素敵だけど、自分は着物に興味はない
着物を譲り受けたけど、いつ着て良いか分からない
いつかは着付けを習って着たいが時間が無い
という意見がありました。
着物離れが進む理由って何だろう?
最近「着物離れ」が進んでいると着物業界では問題視されています。
私の周りには着物好きが多いので私自身は「着物離れ」を実感していませんが、実際に呉服屋さんに伺うと、年々着物を購入する方が減っている傾向にあるようです。
「着物離れ」とは
若い世代の人たちの間で着物を着る機会が少なくなっていることを指します。
なぜ着物離れが進んでいるのか、詳しく理由を探ってみましょう。
着物の着付けの難しさと手間
なんと言っても1番の「着物離れ」の理由は着付けでしょうか!
着物を着るためには、着付けの技術と時間がかかります。着物の着付けの手順を習得するには、多くの時間と努力が必要です。
そのため、多くの人々が手軽に着物を着ることが難しいと感じています。
着物の着付けは少し複雑で、正確な着付けの手順を踏まないと全体的に乱れた雰囲気になり、だらしなく見えてしまいます。
裾の長さやおはしょりの処理など、細かい部分にも注意して着付けをする必要があります。
そのため、初心者にとっては、着付けの技術を習得することは簡単ではありません。
着付け教室に通う時間も費用もかかります。
本当に着物が好きな人でないとなかなか時間とお金をかけて着付け教室に通う手間をかけないのが現状ですね。
また、着物は着るだけでなく、ヘアスタイルにも時間がかかります。
以上のことから忙しい現代の生活スタイルでは、時間をかけて着物を着ることが難しいと感じる人も多いですね。
私もヘアスタイルから着付けまで1時間は必要とします!
解決法
お母様やお祖母様から直接習得できるのなら、着付け教室でなくてもOK!
今はSNSなどで着付けの動画がたくさん出てきていますので、最初は利用するのも良いと思います。
もし、本格的に着物の着付けを習得されたい場合は、着付け教室に通い着付けを習得する事をおすすめします。
直接対面で習得できる環境がおすすめです!
私もSNSで、忘れてしまった時やアレンジ用に見ています!
着付け教室・講師の減少
着物の着付けは、技術や知識と時間と費用が必要です。
しかし、現代では着付けの習得が困難になってきています。
その理由は、遅くまで着物の着付けを教える講師や教室が減少していることのようです。
着物の着付けは対面の口頭での伝承が主な方法であり、講師から直接教わることが重要です。
なぜならば、襟の微妙な角度など、シワの処理など実際に見ながら教えてもらう必要があります。
講師の高齢化によりオンラインでのレッスンでは難しいところも多い様です。
また、若い世代の間では着物を着る機会自体が減っており、技術を習得する機会も限られています。
着物を着る機会が少なくなると、着物の着付けに関する知識も忘れていってしまします。
それに、着物の着付けや管理は手間がかかるため、便利さや快適さを求める人々にとってはあまり魅力的ではありません。
最初は着物に興味を持ってくれていても、洋服と比べてしまうとやはり着物は手間がかかるのが現実なので、結局は着物離れになってしまう様です。
着物離れが進んでいる理由は、着物の着付けの難しさと手間などが関係しています。
これらの要素を考慮しながら、着物を着る機会や魅力を再評価することが重要になりますね。
着物の高価な価格
そしてこちらも一番の「着物離れ」の理由になる着物の高価な価格!
着物は、繊細な生地と職人の手作業によって作られており、高い技術と時間が必要です。
そのため、着物の値段は決して安いものではない着物がほとんどです!
ファストファッションのように低価格で購入する事は難しいのが現状です。
しかし、もし譲り受けた着物がある場合は、和装小物(下着類・帯揚げ・帯締めなど)を揃えるだけなので、低価格で着物を着ることができます。
しかも、着物は高価な分、品質が良いものですし、流行り廃りがない柄がほとんどですので、代々受け継ぐことができます!
また、低価格で購入できる帯揚げや帯締めを替えるだけで、同じ着物と帯でも印象を変えることができるので、1着持っているだけで、さまざまな雰囲気を楽しむことができます!
その様に考えると、代々受け継げ、さまざまな雰囲気を楽しめる着物は高価でも、長い目でみるととてもお安い衣装かもしれませんね。
低価格で人気のファストファッションは安いですが、代々受け継ぐことは少し難しい様に感じます。
解決法
リサイクル着物を購入するのはいかがでしょうか?
私自身も時々利用しています。掘り出しものが低価格で購入できるのでおすすめです。
着物の手入れと管理
「着物離れ」で考えられるもう一つの理由は着物の手入れと管理でしょうか。
着物は、長持ちをさせる為には手入れと管理が必須です。
着物の生地や染料・刺繍などはとてもデリケートで、ちゃんとした手入れと保管方法が必要になります。
また、着物には季節に応じた装い(生地の違い)があり、季節ごとに異なる衣装を用意する必要がありますので、これらの手入れと管理の困難さは、若い人たちにとって扱いにくい理由となっている可能性があります。
着物に一度興味を持ったものの、「着物離れ」をしてしまった人に話を伺うと皆、手入れと管理が面倒くさかったと話されています。
世界に誇れる着物のために、着物離れをとめよう!
以前、着物についてアンケートを取った際、自分で着物を購入したり、自分で着物を着用する事はしないけれど、着物文化はなくなって欲しくないという意見が多かったです。
そういう意見が多かったからなのか、若い世代では着物レンタルをよく活用してSNSに載せているのをよくみかける様になってまいりました。
若い世代への着物の魅力と普及
最近、若い世代の間でSNSwo通じて着物の人気が再び高まっています。
伝統的な柄や色合いを取り入れつつ、自分たちの独自のファッションを取り入れています。
また、若い世代に人気の素材や柄を取り入れた着物が出てきております。
例えば、総レースのワンピースがあるように、総レースの着物があったり、古典的な柄ではなく現代的なお花柄が出てきております。
SNSの普及により、若者たちは自分の着物スタイルやコーディネートを写真や動画で共有し、他の人々に影響を与え着物は若い世代の間でさらに注目されるようになりました。
総レースの着物はドレスの様で本当に素敵でした!
若い世代に興味を持ってもらうことは、伝統的な技術や製法を学び、継承することで、着物の文化を次の世代に伝える役割を果たしています。
また、若い世代が着物を愛用することで、着物産業や関連する職人の活動を支援し、継続させることもできます。
着物は日本の誇りであり、世界に広まっていく価値があると思います。
若い世代の支持により、着物は新たな可能性を秘めています。これからも着物の魅力を広め、次世代への影響を育むことが重要になります!
まとめ
「着物離れ」の理由をご紹介しました。
着物レンタルや着物リサイクルなどを上手に活用して、もっと身近に手軽に着物を楽しんでもらいたいと思います。
そして「着物離れ」から「着物好き」へと変わっていけばと願っています。