藍を食べるって本当?!

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染め物をしている二人の手

藍と聞きますと、私は「青は藍より出でて藍より青し」という諺(ことわざ)を思い出します!

※ 意味は、青色の染料は草の藍から取るが、原料の藍より青いという意から、
  教えを受けた人が、教えた人より優れることのたとえです。

諺にも出てくるほどの藍・・・藍って何だろう?と思いませんか?

着物や帯にも使用される藍染(あいぞめ)ですが、藍(あい)とは何かと申しますと日本古来からある染料の元となる一年草の植物です。藍染に使われる藍とはタデ科の蓼藍(たであい)と呼ばれています。

そんな藍ですが、実は食べることができるんです!私も染料のイメージしかなかったので驚きました。

藍にはとても優れた効果があるので、その効果・歴史・愛染についてご紹介しますね!

目次

藍は食べることができるの!?

2つの青い色の飲み物
写真AC

最近は、藍茶や藍パウダーを練り込んだクッキーなどの食品が販売されているんです!!

藍と聞くとどうしても染料のイメージしかなかったので、初めて藍を食べるって聞いた時はとても驚きました!

気になって藍茶を取り寄せてみました!

蓼科の藍ですので「蓼食う虫も好き好き」という諺通り苦いのかと思いましたが、スッキリとした味わいで飲みやすかったです。

リリー

子供も美味しく飲んでいました!!

 

※ 「蓼食う虫も好き好き」意味は 
  苦い蓼を好んで食べる虫がいる様に、人の好みはさまざまというたとえ。

藍にはこんな効果がある!?

藍職人は病気知らず

見た目にも美しい藍染ですが、実は藍にはいくつかの効果があるんですって!!

徳島県には古くから「藍職人は病気知らず」という言葉が伝えられているそうです。

なぜそんな言葉が伝えられたのでしょうか・・・?

藍の効果などについて説明していきましょう。

防虫効果(虫や蛇・蛭を寄せ付けないようで、田畑仕事でよく着られていたそうです。また、藍染の着物をに入れておくと、天然の防虫剤になるそうですよ!)

防臭効果(汗臭などを抑える効果があるので、武士は鎧の下着として愛用されていたそうです。)

紫外線防止効果

食あたりなどなど多岐にあるそうです。

そしてこれらが昔から「藍職人には病気知らず」と言われている所以なのですね。

リリー

専門的な内容は詳しく記せませんが、医師の友人に話を聞くと様々な効果が期待できる研究があるんだそうですよ!恐るべし藍ですね!

愛染とは何か・藍を勉強しましょう

先日、藍職人さんとお話しする機会があり、色々とご教授いただきましたので、ご紹介しますね!

花柄の藍染の暖簾
写真AC

藍染が武士に好まれた理由は、、色にあった??

藍は日本だけでなく、世界各地で古来から用いられたそうで、エジプトで発掘された紀元前2000年頃のミイラに、藍染の布が巻かれていたそうです。

日本には飛鳥時代に中国から持ち込まれたそうです。

紺よりも濃い色を「褐色(かちいろ)」と呼ぶことから、「勝ち色(かちいろ)」として、鎌倉時代の武士達に縁起の良い色だとされていました。それだけではなく、防臭効果や抗菌作用があることから鎧の下の肌着に藍染が好まれていたそうです。

リリー

戦いで斬られても、抗菌作用がある藍染の下着を着ていれば、傷口からの感染症などを防いでくれていたのかもしれませんね!

※ 武士に人気があったものは他に、蜻蛉(トンボ)です。
 トンボは前にしか進まず、後退しないことから「勝ち虫(かちむし)」と呼ばれ縁起の良い虫
 として武具の文様(もんよう)に使われてきたそうです。

文様(もんよう)とは 
模様のことです!

「JAPAN BLUE(ジャパンブルー)」!!

武士達に好まれてきた藍染ですが、現在も着物や帯はもちろんのことさまざな布製品の染料として親しまれていますね!

また、藍色の青は「JAPAN BLUE」と呼ばれ世界中で愛されております。

明治時代に英国から来日した化学者であるロバート・ウィリアム・アトキンソンが、藍色に彩られた風景を見て「JAPAN BLUE」と表現したのが、きっかけだそうです。

この時代の日本人は藍染の服を着ることが多かったようで、アトキンソンの著書「藍の説」にて「日本では至るところで藍色の衣装を見た」と記されているそうです。

当時は全国どこの町にも紺屋(こうや)があるほど藍染が多かったそうです。

紺屋(こうや)とは 
染物屋をさす言葉です。 

「JAPAN BLUE」・・素敵な表現ですね!!

リリー

海外の方とのお食事会の時に、藍染の着物を来て行ったのですが、これが「JAPAN BLUE」なんだね!と興味を持って頂け、たくさんの質問とたくさんの写真を撮って頂けた経験があります!!

海外でもっと、藍染の「JAPAN BLUE」や着物について浸透し、愛されていってくれれば嬉しいです!

現在の藍といえば、日本で最も有名な名産地は徳島県の阿波藍でしょうか・・・

私は阿波藍に魅了してしまい、いつか藍染体験をしに徳島県に行く計画を立てているくらいです。

※ 藍の生産量シェア率は徳島県が全国の約60%を占めているそうですよ!

藍染の着物と帯

まとめ

藍で染めた柄の生地
写真AC

いかがでしたか?藍を食べることはもちろんのこと、藍染の事や藍の素晴らしい効果や作用の事がお分かりいただけたかと思います。

初めは藍色の色に惹かれて藍染に興味を持ちましたが、実際に藍職人の方にお話を伺ったり、調べたりして藍について知れば知るほど藍への愛が止まらなくなりました。

藍染も日本の大切な伝統の一つですので、多くの方に知ってもらいたいと思います!

藍を着て、藍を食べる‼︎

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