「え?ここは『お手配』?それとも『ご手配』?」と迷うこと、ありませんか?
つい先日、お歳暮の依頼をする時に迷ってしまいました!!(笑)
でも実は、この2つにはちゃんと違いがあるんです。
そして、その違いを知ると文章がすっと整い、読み手への気遣いが伝わります。
では、元秘書の経験をもとに、「お手配」と「ご手配」の違いをやさしく整理します!!
リリー今日で、この迷い終わりにしましょう
「お手配」と「ご手配」には違いがある!
- 「お手配」と「ご手配」はどちらかは間違っているのですか?
-
いいえ。2つとも丁寧な言い回しで、正しい日本語なのですが、実は用途が違います。
お歳暮の申込書を出す時、一筆で「お歳暮の手配をお願いします」と書くつもりだったのですが、「お手配」と「ご手配」で迷ってしまいました。





では、正解は「お手配」「ご手配」どちらなのか、みていきましょう!
「お手配」は『物』に対して使う
そもそも、「お⚪︎⚪︎」は主にものごと・物体に使われる敬語です。
また、丁寧にいう時に使います。例えば)お水・お車・・・などのように!
ですので、「お手配」も『物』に対して丁寧に言う時に使います。
- 書類のお手配ありがとうございます。
- 入館証のお手配をお願いいたします。



文章がやわらかく、丁寧に感じられますね。


「ご手配」は『相手の行為』に対して使う
「ご⚪︎⚪︎」は行動や配慮を敬う表現です。
つまり「手配してくれた行為そのもの」に敬意を向けます。
- 迅速なご手配ありがとうございます。
- 渡航手続きのご手配に感謝申し上げます。



フォーマル感があり、人への敬意がより伝わりますね。


答え|実際に記載した表現
今回私は、お歳暮の書類を記載した申込書を提出して、発送をお願いする内容でしたので、
お歳暮の申込書を出して発送を手配・・・つまり『行動』なので「ご手配」にしました!
ただね、
お歳暮という『物』・・・なので「お手配」でも間違いではないように感じました!



日本語って本当に難しいですよね・・・
ルールは日本語の敬語に基づいている!?
上記で「お手配」と「ご手配」の違いと、使い方について説明しましたが、、
手配という言葉は漢語?なのだそうで、本来は「ご手配」が正しいとされるケースが多いみたいなんです。
ですが、普段会社などではどちらも使われています。
大事なのは丁寧さよりも文脈に合っているかが大切になります。
自然な使い分け
どちらの表現も合ってはいますが、、、
この表現よりは・・・
・お手配いただきありがとうございます。
・ご手配書類を送付ください。
・お手配のほど感謝申し上げます。
・お手配いただいた行程表、確認しました。
この表現の方が自然
・ご手配いただきありがとうございます。
・書類のお手配をお願いいたします。
・ご手配いただきありがとうございます。
・ご手配いただいた行程表、確認しました。
「お手配」と「ご手配」のよくある疑問
- どっちを使っても失礼じゃない?
-
失礼ではありません。
ただ、意味が合っているほうを使える人は印象が良くなります。 - 口頭でも使う?
-
はい。
言葉遣いはメールでも会話でも使います。 - 社外と社内で違う?
-
表現は同じでOKです。
相手が同僚でも、相手の手間や行動への敬意は変わりませんね。


まとめ
「お手配」と「ご手配」は、似ているようでちゃんと役割が違うのですね。
※もの→「お手配」
※行為→「ご手配」
これを知っておくと文章が自然に整います。
そしてなにより、相手に伝わるのは「丁寧に向き合う姿勢」です。あまり、難しく考えないようにしてくださいね。



今日から、迷わず使い分けてくださいね









