着物には正絹と呼ばれるシルク以外にもさまざまな素材があります。どんな素材があるのかまた、着物初心者でも簡単に見分けられるポイントを紹介します。
着物の生地はどんな種類があるの?
・正絹(シルク)
・木綿/麻
・ウール
・化学繊維
正絹(シルク)
正絹は着物の中でも最も高級とされる素材です。
光沢があり、柔らかく、滑らかな肌触りが特徴です。その特徴から染色の発色も良いです。
正絹の着物は、礼装や特別なシーンで着用する着物でよく使われます。
振袖・留袖・訪問着・色無地・小紋がほとんど、正絹の素材です。
見分け方
・光に当てたときの自然な光沢をチェックする。
・手で触れてみたときに、柔らかさと滑らかさを感じる。
着物といったら、やはり正絹です!高価ですが、正絹を纏う事で立ち振る舞いや所作も自然と綺麗にみえます。
木綿/麻
木綿・麻は通気性が良く、丈夫で扱いやすいのが特徴です。
木綿・麻の着物はカジュアルなシーンで用いられる素材です。普段着の格の着物や浴衣に使われます。
見分け方
・見た目がざらっとし、光沢感がないかチェックする。
・手で触れてみたときに、ざらつきを感じる。
しわになりやすいですが、夏場は涼しく着用できるのでおすすめです。
ウール
ウールの着物は保湿性があり暖かいのが特徴です。
普段着の格の着物に使われます。
見分け方
・見た目がざらっとし、光沢感がないかチェックする。
・手で触れてみたときに、厚手でチクチクとしたざらつきを感じる。
暖かいので、冬場のお出かけには最適です!
化学繊維
ポリエステルなどの化学繊維は、手入れが簡単でシワになりにくいという特徴があります。
自宅でじゃぶじゃぶと洗濯ができるので、人気です。少し昔の化学繊維の着物は見た目も化学繊維と分かりやすく、また着心地もごわつく感じでした。しかし、技術の進歩で本物の正絹のような見た目と着心地の良さを持つ化学繊維の着物があります。
正絹よりも安価で購入する事ができ、訪問着からカジュアルな着物にまで使われることがあります。
見分け方
・見た目は正絹と見間違えるほどの質感がある為、見た目では難しい。
・手で触れてみたときに、正絹の様な滑らかさがない。
・静電気がおきるかチェック
雨の日用に1着持っていると便利ですね!
季節別の着物の素材!
春におすすめの着物の素材
・正絹(袷)
・木綿
春は温かくなり始める時期ですが、朝晩の気温差もあるため、軽やかでありながら保温性のある素材が適しています。
夏におすすめの着物の素材
・木綿
・麻
・正絹(単衣/薄物)
・化学繊維(単衣/薄物)
夏は暑く湿度も高くなるため、涼しく快適な素材が必要です。
正絹・化学繊維の場合は単衣という仕立てになり、盛夏は薄物が基本です。化学繊維の着物は汗をたくさんかいても、自宅ですぐに洗濯できるのがいいといころですね。
秋におすすめの着物の素材
・正絹(袷)
・ウール
・化学繊維(袷)
秋は涼しくなり、温かみのある素材が求められる時期です。
冬におすすめの着物の素材
・正絹(袷)
・ウール
・化学繊維(袷)
冬は寒さが厳しくなるため、保温性の高い素材が必要です。特にウールはその暖かさから冬にぴったりの素材です。
まとめ
着物の生地とその見分け方についてご紹介しました。
着物を選ぶ際には、生地の種類や使用する時期を考えて、自分の好みや用途に合ったものを選ぶことが大切です。
適切な手入れを行い、長く美しい着物ライフを楽しんでくださいね。