長襦袢(ながじゅばん)と肌襦袢(はだじゅばん)の違いってご存知ですか?
私も最初は名前も似ているし、区別がつきませんでした。
着物を着用するための和装小物って本当に、聞き慣れない名前が多いんですよね!
今回は長襦袢と肌襦袢の違いについてご紹介します。
着物初心者さん必見です。
着物を着る前って何を着用するの?
着物を着用するために身につける和装小物の順番を簡単に説明しますね!
まず初めに和装ブラジャーをします。手持ちに無い場合はブラジャー無しの裸のままでもOKです。
汗を吸い取りやすい素材の肌襦袢を着用します。
基本的に白襟の長襦袢を着用します。着物を着用した時に見える白襟がこの長襦袢になります。
そして、着物を着用します。
長襦袢と肌襦袢の違い
長襦袢について知ろう!
長襦袢は洋装で例えるとYシャツの様なものです。
Yシャツもスーツから襟が見えるように、長襦袢も着物から襟がみえます。
基本的に正装は白襟になります。
黒やピンクなどの色がついた襟で、おしゃれを楽しむのもいいですね。
肌襦袢について知ろう!
肌襦袢は下着のようなものです。
汗を吸い取るために着用するのが目的になるので、汗を吸い取りやすく肌あたりの良い素材がおすすめです。
肌襦袢のお陰で汗から着物へのダメージを軽減してくれます。着物はシルクでできていることがほとんどですので、自宅で気軽に洗濯ができません。また、着物専門のクリーニングは結構な金額がかかりますので、なるべく汗が直接着物に触れないようにしましょう!
肌襦袢は、上半身にはこの肌襦袢を着用し、下半身には裾除け(すそよけ)を着用します。
イメージしやすい様にすると、着物を半分にカットした上の形が肌襦袢、下の形が裾除けになります。
画像をよく見て頂くと、ウエスト部分までの長さになっていますね!
私がおすすめしている肌襦袢!?
さて、そんな長襦袢と肌襦袢ですが、私がおすすめしている肌襦袢は、
『うそつき長襦袢』と呼ばれている肌襦袢です。
なんでおすすめかと申しますと、このうそつき長襦袢は洗えるんです!
洗える素材の肌襦袢+裾除けに、半襟が付いているので、これを着れば、長襦袢を着なくても、すぐに着物を着用できます。
肌襦袢と長襦袢が合体した様な襦袢なんです。
うそつきだなんて、おもしろいネーミングですよね!
メリット
・着用の手間が一枚省ける
・肌襦袢(裾除け)長襦袢を全てを揃えなくて済む
・自宅でジャブジャブ洗濯できる
一枚着る手間がなくなるのと、暑がりの方は一枚多く着用しなくて済みます!
また、わざわざ肌襦袢・裾除け・長襦袢の3点を揃えなくても、このうそつき長襦袢1枚で済みますのでとても経済的です。
おまけに洗える素材なので、汗をたくさんかいても、すぐに自宅で洗濯できます。
一般的な長襦袢は、シルク素材が多いため、汗をかいたら、影干しや定期的なクリーニングが必要になります。
うそつき長襦袢1枚だけ持っていれば、自宅で洗濯できるので余計な出費が減らせるんです!
デメリット
・着心地がシルク素材より劣る
・見る人がみたら、シルクでない事が分かる
私は気になりませんが、シルクの方が着心地は良いとおっしゃる方もいます。
また、洗える素材なので見る人が見たら、シルクではないのが分かります。
しかし、私の経験上、シワがないように、きちんとに着こなせば、シルクかどうかなど気になりません。
たとえシルク素材だったとしても着方がぐちゃぐちゃだったら、だらしない雰囲気になってしまうのが着物です。
うそつき長襦袢の着こなし
うそつき長襦袢のメリットとデメリットをご紹介しましたが、私のお着付けの先生もうそつき長襦袢はおすすめしています!
私は、式などのフォーマルな時には、肌襦袢(裾除け)とシルクの長襦袢を着用しており、
鑑賞やお出かけの時には、うそつき長襦袢を着用しています。
どちらもお持ちの方は、私の様に使いわけても良いと思います。もちろんうそつき長襦袢1本でも良いと思いますよ。
これから揃える方は、うそつき長襦袢を揃えるのがとても経済的でおすすめです!
まとめ
肌襦袢と長襦袢の違いをご紹介しましたが、経済的なうそつき長襦袢があることもわかって頂けたかと思います。
自分に合ったスタイルを見つけて、着物生活を楽しんで下さいね。着物初心者さんの参考になれば幸いです。